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三好不動産の原点

三好不動産の原点「三好質店」創業

三好不動産の創業者である三好茂一は1949年に質屋を創業しました。その2年後の1951年、株式会社三好商店を宇美町で創立。これが三好不動産の始まりです。

現在、三好不動産の本社がある唐人町は、当時遠洋漁業の基地があり、漁師が多く住む町でした。性能が決して高くない船での漁業は艱難事故が多く漁師たちは命がけの仕事をしていたため「もしものことがあったら残った家族はどうなるのか」と不安を抱えていました。その時、三好茂一は当時需要が高かったアパート経営を漁師らに勧め、その家賃収入で家族を守ることを提案、当時では珍しかった「不動産の有償管理」の有効性をうたい、アパートを建てるだけではなく沖に出たらなかなか戻れない彼らの代わりに、アパート管理から家賃集金までを一手に引き受けたのでした。

「三好さん、たのんだよ」漁師が沖に出る前に言ったこの一言が不動産管理の始まりとなり、全国で初めての不動産管理業はこうして生まれたのでした。

日本で初めての有償管理を実現

今となっては、ごく当たり前になっているマンションやアパートなどの「管理料」ですが、実はこのシステムを考案したのが、三好商店のあとを継いだ三好 勉です。もともと賃貸仲介会社より物件オーナーの方が圧倒的に立場が強かった不動産業界では、管理会社が斡旋する物件数を確保するためには「無償で管理するのが当たり前」という時代が長く続いていました。「管理料」という言葉すらなく、仲介手数料のみで成り立つ不動産会社は、経営的に厳しく苦しい立場に置かれていました。勉は、これを履すべく「有償管理」の仕組みを生み出したのです。これは、今までの常識を履す画期的ともいえる取り組みでした。物件管理の重要性をオーナに理解してもらうため、三好不動産は従業員一丸となって奮起しました。そしてついに、有償での管理を実現させたのです。